Journal Hinoko Ameno

新米かあさんの記録です

まかない式 離乳食 6ヶ月から7ヶ月を経て

生後6ヶ月から離乳食を始めて1ヶ月が過ぎた。

もともと料理をつくるのも食べるのも好きだから このライフスタイルを楽しみにしていた。離乳食をはじめてから「きょう何しよう。暑いし外でたくねー..」と途方に暮れていた長い長い夏の一日が 充実し またたく間に夕方に。

 

開始前から、妊娠中から 小児科医の離乳食に関する記事、世界の離乳食 海外のママのブログを読みあさっていた。フランスの Amazonで売れている離乳食本をとりよせて「どんなもんをどんな風に食べてるんだろう」とよだれをたらしつつ食材をせっせと日本語になおす。 

 

どういう風に小さな美食家さんと ものぐさな私が楽しめるお食事をつくっていこう。

 

 

まず何倍粥とか面倒だ。小さじ大さじとか、グラムとかも...なんだかおっくうだ。

参考にしている小児科医の先生おすすめのスタートは「5倍粥」。そんなん聞いたら、もう5倍でも7倍でも8.5倍でも9.3倍でもなんでもいいんじゃないか。そもそも粥から始める国も少ない。

同じ人類なのに いろんな始まり方がある。すごい。

とあるロシア在住ママのブログをみると「蕎麦粥を2ヶ月からなんて殺す気か!」とか 北京の粉物の本を読んでいると「小麦粉を水か牛乳で溶いて煮たもの」らしい。国によっては最初から肉をふんだんにつかったり、スパイス、オイル つかっている地域もある。ヨーロッパは1歳までピュレ状のところもあるらしい。

 

会社員時代の仕事仲間で、退職して数年たつ今でも、いや 今のほうが 相談をもちかける二児のママさんは「次男はハーブが好きなの。おどろきでしょ?」と言っていて たまげた。(このママさんは感覚派)

 

という具合に

古今東西の赤ちゃんのお食事を調べていたら 倍数とかスケールとか そんなことは、瑣末な問題だということがわかった。

 

あらゆることは「自分が信じる方法」がいつもパーフェクト。検診でいただいた離乳食チャートに忠実になるもの正解、好奇心の矛先が食事で 冒険してみるのも正解。ママが気楽にやれればいいかな。

 

こんなブログまで書いちゃって もはや息子そっちのけで 楽しんでる母がここにいる。

 

わたしは、

生命にかかわるポイント(誤嚥と食中毒) はおさえつつ

感覚とベビーの様子を頼りにしている。 

 

 初期はポタージュが主体で、粥は主食というより そのトロミづけの役割を担う。もちろん粥が主食の日もある。

 

お食事づくりが軌道に乗ってきた今 ふたつのコンセプトができた

 

1. まかない式

    大人が食べても美味いもんをつくる

 

2. 量より質

    少なくても滋養があるものを

 

 

 

................

1. まかない式 

たとえば週末に香味野菜と鶏肉または赤身の牛肉をやわやわになるまで煮込み万能なスープストックをつくる。

 

大鍋からストックを小鍋に拝借して、ベビー用を仕立てる。ブレンダーで肉ごとガーっと。(骨や皮、目立つ脂は除く) 柔らかく煮てあれば肉のピュレができる。

本日か翌日の分は冷蔵庫にいれといて、

他は冷凍キューブにしてしまう。

たいてい スープのキューブ、肉のピュレ、にわける。

 

もちろん塩はいれない。 

全ては 水やトロミづけ(粥や本葛)で加減を調整。

 

 

ある日のレシピ

牛肉赤身 たまねぎ ローリエ 水 でできたスープストック

ビーツ

 

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ベビー用 ビーツのスープ

ブロッコリーピュレを添えていただきます。

 

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わたしの賄い ボルシチ

スメタナないから 豆乳をいれて うめー

 

 

あるいはシンプルに野菜のみで。

バターナッツカボチャのピュレ

豆乳

 

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これわたしの賄い。ポタージュ。塩と少しの甜菜糖も入れている。

 

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ベビー用。ポタージュでも良いが 変化をつけたかったので

この日は胡麻豆腐の工程を手本に本葛をプラスして 少し冷やし固めた「南瓜豆富」。

 

写真は残していないけど 中央ヨーロッパの「グラーシュ*」を

大人とベビー用に展開したものは傑作だったな。

*パプリカと牛肉の煮込み。チェコで食べてから自宅で再現し、

以来特別な日につくるメニューに。

 

息子が残したら、それ わたしが食べちゃう。

だから美味しいもんがいい。

 

大人メニュー主体でベビーにまかないの日と

ベビーメニュー主体で大人にまかないの日、

スーパーで「今日これにしよう」で変わる。

 

 

 

2. 量より質

 

「〇〇を食べると健康になる」とか「〇〇だけは食べるな」とか

経口摂取による体調への作用はあまり信じていなかった。

 

しかし、このようなデータがあると知った。 

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吸収される鉄の必要量と母乳から得られる量および出生時の貯蔵鉄の量

 

完全母乳で育てると、赤ちゃんはお母さんのお腹の中でもらった鉄分を生後6ヶ月ほどで使い切ってしまう、そうなのだ。

 

わたしたちは母乳だけでやってきたし、息子は母子手帳と照らし合わせると早熟のようだ。3ヶ月で寝返りをして6ヶ月にはつかまり立ちをしている。(おまけにお腹にいる頃から脚力が強く活発。何度も逆子になり子宮口を蹴られ 道で動けなくなったもんだ。)

 

鉄分=血、のイメージしか湧かない素人だけど彼には鉄分が早めに必要な雰囲気がぷんぷんする。

 

なので

 初期から肉類をとりいれている。レバーペーストやお肉を柔らかく煮てブレンダーでペースト状にしたもの。肉類がない日は、卵や豆。とくに金時豆のマッシュを添えたりしてみる。 

 

乾燥豆は戻して煮るのが面倒なので オーガニックのレッドキドニー(金時豆の類)の水煮を塩抜きして軽く茹で、裏ごししたものを使用。

 

 

ある日の一皿

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チキンカレーと白粥に金時豆を添えて。

 

チキンカレー

  • チキンスープストック(チキンピュレ入り) を主体に
  • トマトペースト(カゴメのやつ)
  • すりおろしたバナナ
  • 無糖ヨーグルト
  • クミン コリアンダー ガラムマサラ(ちょびっと)

をごちゃまぜに煮たやつ。

 

 

小児科の参考資料をみると、

レバーペースト、柔らかく煮た肉、卵黄、粉ミルク(食材として) を鉄分強化として勧めている。ほうれん草は吸収が悪いらしい。

 

野菜を食べなくても肉は食べてほしい。ヒトは本来 肉食だから。

ヒトはその昔、死んだ動物の骨髄を食べていて骨を割る必要があったために道具が発達し、道具を使える方が生き延びることができたので 頭がどんどん良くなったそうだ。

 

 

 

赤ちゃんって さじが進むにつれて惰性で食べてるときありますよね。(え、うちだけ?)

 

「世の中の標準からかなり外れてたらどうしよう」と

一度、真面目に標準的な量をスケールではかり あたえてみたら

惰性の骨頂で「もう要らないよ。」と合図しているような気がした。口からピュレの噴出量が増えてくる。

 

わたしからみてもどうも多い気がする。ピュレ 200gだったかなあ。

つまんないよね。遊びたくなるよね。

 

 

滋養のあるものを少量。赤ちゃんの胃袋は小さい。

集中力のあるうちに滋養のあるスペシャルなものから優先してあげるようにしている。豆とかお肉。米は最後。

 

 

 

バイブルの「シアーズ博士夫妻のベビーブック (主婦の友社)」には

 

赤ちゃんはちょっとずつ頻繁に食べるもの 

赤ちゃんの胃は小さいのです。日に3回の食事よりも一日中少しずつ食べた方が栄養学的にも優れているのです。

 

とある。

 

大人のわたしでさえ1日に3回以上の食事 をちょこちょことしているのに!

(腹はすぐ減るくせに大量に食べれない体質) 

 

 

すごく長い記事になっちゃった。

寝ている息子が奇声をあげているからもうタイムアップだ。

 

コンセプトは

 「大人が食べても美味しく」「少量でも滋養があること」

 

超初期にあった 食べ物を捨てることのストレスとか、ベビーに「もっと食べて 完食して」と念じること 

から解放できている。いまは。

 

明日はなに食べようかな。