Journal Hinoko Ameno

新米かあさんの記録です

大人の鍋から離乳食を派生させるって意外と難しかった話

 

 

 

 

「離乳食なんて 大人のとりわけでいいわ。」と、一年前のわたしもそう思ってた。

 

 

これがなかなか難しいんだわ。わたしは、できなかった。数回試みたが 続かなかったということは、我が家にとって不合理だったのだろう。タイミングが合えばやっていたくらい、だな。

 

 

大人料理から離乳食の取り分けといえば よく味噌汁なんかが例に挙げられるが、まず味噌汁を作る余裕とモチベーションが1年近くなかったのだ。なぜか食べたいとも思わなかった。作る日もあるけれど、赤ん坊の食事は「毎日」のこと。毎日味噌汁やスープをつくり、しかも赤ちゃんが食べられるレベルの柔らかさまで煮るということは、考えただけでもう味噌汁分のカロリーを消費しそうだ。

 

 

大人料理から離乳食へ派生させれちゃう人たちは、きっと毎日、大人料理をつくる習慣がきちんと染み付いている人だとおもう。古来の日本に多かっただろう嫁さんが一家の飯を姑さんと煮炊きしているようなご家庭や、今でも大きなお姉ちゃんお兄ちゃんがいて毎日の食事に規律があるような...そんなご家庭。

 

 

 

夫と私と、赤ちゃんひとり。

平日は「おとな食は皿ひとつで済ませたい...」その一言。

 

 

何も考えずお米に刺身のっけて食べたり、散歩がてらパン屋さんでサンドイッチを買って公園でたべたり、赤ん坊の機嫌が悪い日は 素うどんや納豆ご飯を食べていた。テーブルマーク社の「丹念」という太い冷凍うどんを湯がいて、醤油と七味をふって食事していた (うまい。酢橘をかけると尚)。とにかく炭水化物頼りだったのだ。「もっと簡単に作れる献立があるのに」という声もありそうだが、「もっと簡単に作れる献立を探そう」という発想をもつエネルギーは赤子の泣きを収めることに費やされた。

 

 

なので大してエネルギーを摂取できなさそうな汁物は休日の贅沢品のような扱いだった。小鉢のオカズなんてもってのほかだ。

 

 

 

正直、一年近く、平日の夕飯に何を食べていたかいまいち思い出せない。もちろん煮込み料理を食べていた日もあるし、夕飯を断食にする日もあった。

 

夕飯断食は、楽だ。妊娠前から夫婦で、ごく自然と夕飯をとらない日があったのだ。

 

 

 このように大人の食事にもムラがあったから、離乳食は離乳食として小鍋で煮炊きして、一からオヤキをチマチマ作ったり そちらの方がメリハリがあってわたしには楽だった。

 

 

 

そんな日々を繰り返す中で、「離乳食 卒業」という兆しが見え始めたのだ。

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というわけで、今夜の夕飯はつぎのようだった。

 

イカ三つ葉の炊き込みご飯

・カブや小松菜など具沢山(冷蔵庫一掃..)みそしる

・薬味たっぷり厚揚げ

・黒胡麻豆腐

・塩辛

 

ここ何日か、こんな風な

大人の飯に焦点をあてた食事が増えてきたのだ。

 

かつては 一人で離乳食を食べていた息子。

いまや息子の小さなチャブ台をかこんで3人で、2人で食事する傾向になってきた。

 

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上の過去記事で紹介した幕内秀夫氏の書籍にもあるように

息子は 自分にとって合わない、危険な食物は、自ら食べない。

味噌汁の具も、予想通り小松菜と...柔らかいカブラも(泣)盛大に残してくれた。もちろん好き嫌いもあるだろう。

 

でもそれでいい。夫も「そのうち食べるようになる。」という。

 

もう大人と同じ味噌汁から派生させるとき「小松菜をみじん切りに」しなくていいのだ。舞茸をみじん切りにしなくていいのだ。だって食べるときは4cmの人参も食べたもの。

 

 

小さなものや 柔らかいものしか受け付けないのかなーと思っていた息子。

昨日のお昼に、なんと切り干し大根を炊いたら食べてくれた。スライス椎茸までも!!! 

えー!あなた椎茸タベレルンデスカ?

 

息子に媚びて、離乳食じみた、1cm角の食材をつかった煮込みの方が不評だ。

 

もう赤ちゃんじみたやつ食えるか、ってことかな。

 

 

 

塩分も大丈夫。塊も大丈夫 。ダメなやつは本人が勝手によけてくれる。

おやつもオニギリでいい。

 

 

アドバンテージが増えてきた。

はあ、楽だ。

 

 

 

 

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